月次締めが遅い原因は3つ。はじめての「月次決算の早期化」入門
月次締めが遅いと、経営の判断も遅れます。でも現場では、こう思いがちです。「経理が忙しいから仕方ない」。実は、月次締めが遅い原因は、経理の手が遅いからではなく、“社内の流れ”が整っていないから、というケースがとても多いです。
このページでは、初心者の方でも分かるように、月次締めを早める考え方と、今日からできる整え方をまとめます。
月次締めが遅い会社では、だいたい次の3つが当てはまります。
- 情報が集まらない(請求書、経費、売上、勤怠などが届かない)
- 確認が長い(差し戻し、二重チェック、質問が多い)
- 例外が多い(イレギュラー処理、特別対応が常態化している)
この3つを切り分けると、やることが見えてきます。
月次締めを早めたいなら、まず社内締切の設定です。「月末締め・翌月○日まで」のような“ゆるい締切”だと、最後に仕事が集まって終わりません。
社内締切の例:
- 経費:利用日から5営業日以内
- 請求書:毎月20日(当月支払分)
- 売上:翌営業日までに登録
ポイントは、経理の都合だけで決めないことです。現場が守れる期限にしつつ、それを過ぎた場合の「例外の出し方」を決めます。
集まらない情報にはパターンがあります。たとえば請求書は入口がバラバラ、経費は申請が遅い、などです。対策は、まず入口をそろえることです。
- 入口(提出先)を1つにする
- 提出のルールを短くする(3行で書ける程度に)
- 未提出を見える化する(一覧リストを作る)
入口をそろえないまま、確認作業を増やしても早くなりません。まずは「集める」ところをスムーズにします。
確認が長い会社は、チェックが“人の頭”の中に入っています。その結果、担当者によって判断が違い、差し戻しが増えます。対策は、チェックを固定することです。
- チェック項目を決める(最小でOK)
- チェックの順番を決める(上から順に見れば終わるように)
- 例外の扱いを決める(迷ったら誰に聞くか)
月次決算の早期化では「属人的な処理をなくす」ことが最大のポイントです。
例外はゼロにできません。だからこそ、例外のルールが必要です。
例外ルールの例:
- 例外は部門長承認が必要
- 例外は理由を1行書く
- 例外が3回続いたら、ルール自体を見直す
例外が多い会社ほど、“例外の出し方”を整えると早くなります。
ここまでの内容を、最小のチェックリストにします。
- 社内締切は決まっているか(現場に伝わっているか)
- 入口(提出先)は1つになっているか
- 未提出が分かる一覧があるか
- チェック項目が固定されているか
- 例外の出し方が決まっているか
- 状態(未処理/確認中/完了)が見えるか
毎月同じことを言うのは大変です。テンプレがあると、毎月の催促が短時間で済みます。
月次締めを早くするには、経理だけを頑張らせないことが大事です。原因を3つ(集まらない/確認が長い/例外が多い)に分けて、社内締切と入口、チェック、例外の扱いを整えると、確実に早くなります。
